フロアタイル施工と壁クロス張り替えのお話

フロアタイル施工と壁クロス張り替えのお話

今回はREVO会員のIさんから、岡山市中区にお持ちの物件で内装リフォームのご依頼があったので、その作業時の様子をお伝えします。

現地調査

まずは現状把握と施工部分の採寸、そして大家さんからのオーダー内容を明確にするために、現地調査としてお部屋に入らせてもらいます。

施工前の居室全体
壁、床ともになかなかの使用感。。
居室施工前の入口付近
全体的な黄ばみはもちろんですが、照明スイッチ周りの手アカも立ちます。
施工前の居室の窓、エアコン設置跡周辺
このお部屋、じっくり、しっかりと燻されていたんでしょうね。もはやお部屋の燻製です(笑)

今回のお部屋は、室内での喫煙が経年にわたって行われていたということで、クロスのヤニ汚れが著しく、またフローリングの汚れも素材を変質させてしまっているため、どちらも清掃では収拾がつかないということで、クロスの張り替えと、フローリングへのフロアタイル上貼りということで対応することになりました。

フロアタイル上貼り

居室床

上貼り前のフローリング
入居者の方が掃除を怠っていたんでしょうか、汚れを長期間放置したせいでフローリングの素地を傷めてひどい状態になっています。
フロアタイル上貼り施工中
専用の接着剤を床面にまんべんなく塗り拡げてフロアタイルを貼っていきます。
フロアタイル上貼り
施工完了です。明るい色を採用したことでお部屋の印象も明るくなりました。

壁クロス張り替え

下地処理

クロスの張り替え(余談:クロスの場合”貼る”ではなく”張る”だそうです。今は壁”紙”ですが、かつては布製だったからでしょうか?)なので、古い壁紙を剥がしてから新しい壁紙を張っていくわけですが、ほとんどの場合はそのままの状態では張り替えができません。入居期間中にできてしまったキズがあったり、経年で下地が歪んで、ボードの合わせ目に段差ができていたりするのです。なのでそのまま張ってしまうと凹凸ができたり、剥がれの原因となってしまうので、必ず補修作業として下地処理(パテ)をしてから新しいクロスを張ることになります。

パテ施工前
湿気や石膏ボードの歪みなど、手直しが必要な原因は様々。
パテ施工後
パテ→ヤスリがけをして新しいクロスを張る前に壁面全体を平滑にします。

また今回はRC造の物件で、コンクリート部分からクロスが剥がれやすくなるということで、シーラー(下地処理剤)の塗布もご注文いただきました。

シーラー写真
コンクリート面にはクロスの剥がれ防止としてシーラーを塗布しました

クローゼット床

クローゼットの中のフローリングは傷みもなくきれいだったので、当初施工のご依頼はなかったんですが、残りの材料でギリギリ貼れることがわかったので、今回はサービスとして施工させていただきました。

クローゼットフロアタイル上貼り前
フローリングには汚れもなくきれいなんですが…
クローゼットフロアタイル上貼り後
お部屋側と合わせることで統一感が出ました

ビフォアアフター

居室

工事前はかなり使用感のあるお部屋の印象でしたが…
クロス張り替え後
フロアタイルの印象もあり、明るく清潔な印象になりました!今回は巾木を大家さん側で施工されるとのこと。

国交省のガイドラインによれば、クロスの耐用年数は6年と設定されています。実際のところ新築であれば、10年前後は性能的に問題なく使用できますが、それ以上経っているようであれば、見た目にはまだきれいであっても、クロスの劣化(硬化)や割れ、剥がれも現れてくる時期なので、いわゆる『替えどき』のタイミングです。

そしていくら内装を新しくしても、入居に繋がらなければ修繕費用をかけただけになってしまいます。退去後のリフォームで重要なのは入居者が「このお部屋に住みたい!」と思えるようなお部屋のデザインにすることで、空室期間を可能な限り短縮すること発起人のタクやマーシーの強みは、リフォーム前のタイミングで、施工事例や業界経験をもとにアドバイスすることで、入居率アップを狙えるリフォームができるという点です。

退去後の内装工事は『原状回復』ではなく、同価格で『バージョンアップ』ができるチャンス!と捉えると、リフォームに対する考え方も少し変わってきませんか?退去が発生した際には是非ひと声かけてみて下さい。空室対策にも有効なリフォームのご提案ができると思います。

会員のIさん、ご依頼ありがとうございました!!

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